「ポリゴノーラ」コンサート&シンポジウムの記録
櫻井直樹さん考案の「ポリゴノーラ」という円盤楽器の演奏を、10月17日近江楽堂で行いました。
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■植物から生まれた音階を実現する楽器「ポリゴノーラ」
一次元ピタゴラスから二次元の音階へ
シンポジウムとパフォーマンス
2015年10月17日(土) 14:00開演(13:30開場)
近江楽堂(東京オペラシティ3F)
出演者
ポリゴノーラ:灰野 敬二 神田 佳子 稲野 珠緒
琵琶:塩高 和之
尺八:田中 黎山
シンポジウム:薦田 治子 高橋 悠治 櫻井 直樹
司会:小沼 純一
作曲:一ノ瀬 トニカ 桜井 真樹子
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まず、この円盤楽器を演奏するまで。
今回の一ノ瀬トニカさんの作品のために、新しい円盤楽器の2セットつくられることになりました。
しかし、約一ヶ月前から円盤の部分と、その下の台の部分が届きましたが、
円盤の再調整(調律)が必要となり、それが全部揃ったのは、本番前3週間切っていたか?
その頃に新曲の譜面も次々に届きましたので、急ピッチで進めなければならない状態なのに、
どのように並べるか、どうしたら演奏しやすいか、一から考えることだらけでした。
円盤を支えるのは「激落ちくん(メラミンスポンジ)」がベストということで、激落ちくんのサイズを
円盤のサイズにあわせて変更したり、両面でとめたりと、工作をする日々が続き、練習するというより
円盤を叩きやすくしたり、番号を覚えたりする作業のほうが半分以上しめていたかもしれません。
そしてリハーサル。
珠緒ちゃんと打ち合わせ&リハーサル経て、作曲の一ノ瀬トニカさんとは、まず、スカイプリハーサル。
そこで、マレット、デュナミック、奏法等、
いろいろと議論を交わし、次のリハーサルではトニカさんにも実際に立ち会っていただきました。
床に並べて練習していましたので、前日のホールでのリハーサルで、初めてテーブルに並べての演奏。
床での演奏は、体勢が悪く、腰が痛くなる。
立って演奏したほうが、自由に動けるので演奏しやすいが、慣れていないので時間がかかり、いろいろと小さなトラブルもあり、
閉館時間ギリギリまで行いました。
本番は、前日の会場リハーサルがあったことでスムーズにいき、大きなトラブルも無く、
また、この作品は照明が重要だよね!など、リハーサル時から話していましたが、
嬉しいことに、照明さんがリクエストに答えて下さり、
照明のバリエーションが少ない中でも、工夫していただき、雰囲気が出て、気持ち良く演奏できました!
そして、この催し物は、コンサートとシンポジウム。
私も、演奏だけではなく、小沼純一さん司会のシンポジウムにも参加させていただきましたが、興味深いシンポジウムでした。
今回、ポリゴノーラという円盤楽器を演奏するにあたって、いろいろと苦労がありましたが、試行錯誤しながらも作り上げた達成感がありました。
まだまだこのプロジェクトは動きがあるようなので、楽しみです。
終演後に、作曲の一ノ瀬トニカさん、稲野珠緒ちゃんと!
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